赤ちゃん連れでの新幹線移動、特に授乳が必要な時は不安がつきもの。
今回は、ミルクを拒否する生後7ヶ月の息子と一緒に「のぞみ」で博多から京都へ移動した際に、多目的室を使って授乳した体験談をご紹介します。
ミルクが苦手な赤ちゃんとの長距離移動は不安がいっぱい
当時、生後7か月だった息子は完母で育っており、哺乳瓶やミルクを拒否していました。
そのため駅で授乳スポットを探すことは必須でしたが、帰りの道中タイミングを逃してしまい、新幹線乗車中に授乳することに。
事前に「授乳のために多目的室を借りることができる」と調べていたものの、空いていなかったら新幹線の座席であげるしかない…。
そんな状況での新幹線移動は、正直かなり緊張していました。
多目的室の場所と利用方法
「のぞみ」(N700系・16両編成)の多目的室は11号車にあります。
普段は施錠されているため、車掌さんに声をかけて案内してもらう必要があります。
まずは多目的室のドアに貼られていたQRコードからアクセスできる「東海道新幹線サポートコールサービス 多目的室案内サービス」を試しましたが、表示されたページには「ただいまサポートコールサービスはご利用できません」との案内が…。


この時は見落としていましたが、このサービスが使えるのは東京駅ー新大阪駅間の東海道新幹線だけです。
そこで私は、車掌室まで車掌さんを探しに行って直接声をかけました。
のぞみ新幹線の場合、車掌さんは通常8号車の車掌室(乗務員室)にいます。
車掌さんとのやりとり
車掌さんに「もし多目的室が空いていたら、授乳のために使わせてください」と伝えたところ、「新大阪駅から予約が入っている可能性があるので、新大阪駅に着くまでの間であればご利用いただけます」と丁寧に対応してくれました。
限られた時間でしたが、静かな個室で授乳ができ、私自身もとても安心して過ごせました。
<補足>多目的室の事前予約が可能なのは、身体に障害のある方など特定の条件を満たす方に限られます。
授乳目的では予約できませんが、当日空いている場合には車掌さんの判断で案内してもらえます。
多目的室の様子と設備紹介【写真あり】
実際に入ってみて驚いたのは、思った以上に快適な空間だったということ。室内の様子は以下のような感じです。
- リクライニング機能付きの2人掛け座席(ベッドのように倒して使用可能)
- 折りたたみ式のパイプ椅子が1脚
- 室外と室内に設置された自動ドアの開閉ボタン
- 頭上に荷物棚
- 壁に鏡と窓
- 連絡用ブザー(インターホン)
- コンセントが1口




授乳中は窓のスクリーンを閉めれば外から見えず、赤ちゃんも静かな環境で落ち着いてくれました。
これから使う方へ:ポイントまとめ
- 多目的室は 11号車 に設置(のぞみ・N700系)
- 多目的室は施錠されているため、車掌さんに許可をもらって開けてもらう
- 車掌さんは 8号車車掌室(乗務員室) にいることが多い
- 授乳目的では予約不可だが、空いていれば利用可能
- 室内は広く機能的で快適
- 多目的室が使用中で利用できない場合も考えておく
さいごに
赤ちゃん連れの新幹線移動には、不安や緊張がつきもの。
でも、ちょっと勇気を出して車掌さんに相談するだけで、授乳に適した空間を確保できる可能性があることを今回の経験で知りました。
同じような状況の方のお役に立てたら嬉しいです!