赤ちゃんの頭の形(絶壁や向き癖によるゆがみ)は、多くの親御さんが気にするポイントです。
私も次男の頭が斜頭になってしまい、専門機関に相談もしました。
最近は赤ちゃんのヘルメット治療が知られてきましたが、
- 「本当に効果があるの?」
- 「副作用やデメリットは?」
- 「費用はどのくらい?」
と、疑問や不安もつきものです。
この記事では、赤ちゃんのヘルメット治療について、メリットとデメリットを分かりやすく解説します。
治療を検討中の方の参考になれば嬉しいです。
赤ちゃんの頭のゆがみの原因
赤ちゃんの頭のゆがみの原因は大きくわけて、
寝癖や向き癖などの「外部からの圧力によるもの」と、「病気によるもの」があります。
- 外部からの圧力によるもの
寝ている向きや抱っこの仕方など、赤ちゃんの頭に外からかかる圧力によって生じます。 - 病気によるもの
ごくまれに、頭蓋骨の縫合が早く閉じてしまう「頭蓋縫合早期癒合症」などの病気によって歪みが起こることがあります。

ヘルメット治療とは?
ヘルメット治療とは、何らかの原因で生じた赤ちゃんのゆがみに対して行われる治療法です。
オーダーメイドで作成した医療用のヘルメットを赤ちゃんが長時間かぶることで、頭を正常な形へと導いていくことを目的としています。
- 対象時期:生後3〜18か月ごろ(特に6か月までに始めると効果が出やすく、1歳を過ぎると効果が出にくい)
- 装着時間:1日23時間程度
- 治療の流れ:専門クリニックで頭の形をスキャン → オーダーメイドのヘルメットを作成 → 数か月〜1年ほど装着
日本ではまだ保険がきかず自由診療となるため、費用は家庭にとって大きな負担となりますが、改善効果は大きいとされています。
ヘルメット治療のメリット
1. 頭の形の改善が期待できる
絶壁やゆがみを矯正し、より自然な丸みに近づけることができます。
将来的に髪型の自由度が広がり、子どもがコンプレックスを持ちにくくなる点は大きな安心につながります。
2. 将来の成長をサポートできる可能性
頭蓋骨の形は顎や歯並び、顔のバランスにも影響を与えるといわれています。
- 顔の非対称
頭の歪みが強い場合、顔の骨格にも影響し目や耳の位置が左右でずれたり、顎の歪みにつながることがあります。 - 歯並びの影響
顎の骨が歪むと、歯が生えるスペースが不足したり歯が生える方向がずれたりすることがあります。
早い時期に整えることで、将来の健康や発達にも良い影響を与える可能性があります。
3. 病気が見つかる可能性がある
頭のゆがみは、頭蓋骨の縫合が早く閉じてしまう「頭蓋縫合早期癒合症」などの病気によって起こることがあります。
頭蓋縫合早期癒合症の場合は、手術等の適正な対応が遅れると、脳や運動機能等に影響が出る可能性があります。
そのため早期発見が重要になります。
4. 後悔を減らせる
ヘルメット治療は開始できる時期が限られているため、やらなかったことを後悔している親御さんは多いです。
治療を選ぶことで、将来「やっておけばよかった…」という後悔を減らせます。
5. 医師の管理下で安全に行える
専用のヘルメットは医療機器として設計されており、専門家の指導のもとで行うため安全性が高いです。
ヘルメット治療のデメリット
1. 費用が高額
ヘルメット治療は自由診療で、費用は約30万〜60万円ほど。
※医療機関や使用するヘルメットのメーカーによって異なります
決して安くはないので、家族でしっかり話し合う必要があります。
2. 装着の負担
1日23時間という長時間装着が必要です。
夏場は蒸れてあせもが出やすく、ケアや洗浄も欠かせません。
3. 赤ちゃんの慣れが必要
最初は嫌がる子もいます。
そのため親御さんも「本当に続けられるのかな」と不安を感じることがあります。
4. 治療開始のタイミングに制約がある
ヘルメット治療を始める時期は、一般的に生後2~8か月頃が推奨されています。
1歳を過ぎると頭蓋骨が固くなるため、負担に対して効果が出にくく、1歳を過ぎた子にはヘルメット治療を推奨しない医療機関が多いです。
早期に相談しないと治療の選択肢を失ってしまうリスクがあります。
ヘルメット治療を検討する際のポイント
- まずは専門家に相談
自然に治る場合もありますが、専門家でないとわからないため、専門の機関で正確な測定や診断を受けることが大切です。 - 早期の判断がカギ
生後8か月を過ぎると効果が出にくくなるため、少しでも気になったら早めに相談するのがおすすめです。 - 家族で話し合う
費用や装着の負担があるため、家族でよく話し合い、生活の中で無理がないかを考えておきましょう。
ヘルメット治療でよくある疑問

赤ちゃんの頭のゆがみをそのままにしておくとどうなりますか?
赤ちゃんの頭のゆがみは「放っておいても自然に治るよ」と言われがちですが、症状によって違いがあります。
少しでも不安を感じたら、早めに医療機関に相談しましょう。



ヘルメット治療開始の適齢期はいつですか?
赤ちゃんの個人差によって、骨の柔らかさや成長度合いは違うので、医療機関の医師の判断を仰いでください。
一般的には、生後8ヶ月までには矯正を開始できることが望ましいと言われています。



ヘルメット治療を始めるまでの流れを教えてください
まず、お子さんの頭の変形度合いを確かめる必要があります。
医療機関にて医師が頭の変形を診察し、ヘルメット矯正の必要性を判断します。
矯正が必要な場合は、頭のかたちをスキャンし、赤ちゃんの個々の形状に合わせて、治療用ヘルメットを製作します。
まとめ
「赤ちゃんの頭のかたち相談室」によると、国内の年間新生児数は約70万人で、頭蓋矯正の対象となるのは14万人にもなります。
しかし治療者数は3,000名と全体の2%しかいないのが現状だそうです。
ヘルメット治療には、
- 頭の形を整えられる、病気が見つかるかもしれない、後悔しにくい、といった大きなメリットがある一方で、
- 費用や装着の負担、治療時期の制約といったデメリットもあります。
どちらも踏まえたうえで、判断のためには「まず専門家に相談」するのが一番安心です。
私が実際に相談した「赤ちゃんの頭のかたち相談室」レビュー
「うちの子のゆがみは治療が必要?」
「自然に治るか、ヘルメットを使った方がいいか分からない…」
そんな疑問を解消するには、専門家による無料相談がおすすめです。



私は次男の頭が向き癖の影響で歪んでしまい、気になってはいたものの、かかりつけ医に「自然に治るよ」と言われて、治療に動きませんでした…。
でも1歳を過ぎても頭の形は治らず…。
不安になって相談したのが、「赤ちゃんの頭のかたち相談室」です。
ここの相談室は、赤ちゃんの頭の形に悩んでいる方に無料で相談に乗ってくれて、治療が必要そうな場合は、相談者の近くにある専門の医療機関を紹介してくれます。
累計20,000件以上の相談に乗っている専門機関なので、私が相談した時もスムーズに対応してくれました。
「赤ちゃんの頭のかたち相談室」の相談の流れ
相談内容をスタッフの方が確認次第、連絡があります。
私の場合、翌日の午前中に連絡がありました。
女性のスタッフが優しく相談に乗ってくれました。
「お世話している赤ちゃんが泣いてしまったら、すぐこの電話を切って大丈夫ですからね」と気づかってくれたのも嬉しかったです。
電話相談の後、頭の計測やヘルメット治療ができる医療機関を紹介してくれます。
電話相談の時にも教えてくれますが、電話の後にもメールで医療機関の情報を教えてくれたので助かりました。
相談室は無料で、相談に乗ってくれる専門スタッフの方も優しいので、少しでも赤ちゃんの頭が気になる方は相談してみてください。
早めの相談が、その後の後悔を減らす一歩になると思います。

